2nd 白い嘘

A White Candle

暗がり照らすと偽善を売っている

必要とされなくなる日が怖いだけ

 

I give the effect of light to your wave. 

Can you see the surface shine?

 

指には火傷を残してしまった

たなびくカーテンは焼け落ちていた

小瓶に閉じ込めれば息が詰まる

許せないなら 今すぐに逃げて

 

I take you out to a fairyland bath.

Why do you want the such worthless truth?

 

近くで呼吸をされるのは怖い

独りじゃ再び火をつけられない

蝋が尽きたなら死んでしまうけど

許せるなら 私を探して

 

知らない花の香りを纏いつつ

小さな炎を踊らせ待っている

 

雪花の追憶

陽に色褪せた 涙の絵

みな眺めたら 切り刻め

 

生き埋められた 花畑

焼き付けるよに 目を閉じた

 

愛すには幼くて

狂うには遅い

 

風に舞う 追憶

痛みもいつか

抱きしめようか

 

吹雪くよな 追憶

積もったならば

春を植えよう

 

 

 

枯れてしまった 冠を

川へ流して 旅立とう

 

幸福だけの 航海は

弔い歌が 許さない

 

白紙には戻らない

続きから綴れ

 

 

 

降り止まぬ 追憶

悲しみさえも

水に解かして

 

覆うよな 追憶

春が育てば

夢を咲かすよ

 

祈りが満ちて

夜が沈む 月は昇る

隙があれば 君が過る

 

嫌う為の 理由探し

抗うのは 無駄と知った

 

ねえ 何処まで行けるの

最善までと言って

ねえ 悔やんで頂戴

僕の所為、と

 

安い真実なんて 信じてないけれど

今 この風景に 君が居てくれたら

 

 

 

夜が霞む 星は巡る

闇に紛れ 君が消える

 

並べあげた 言葉の盾

泣きたい程 意味を失くす

 

ねえ また逢えるのかな

嘯いて答えて

ねえ 笑って頂戴

馬鹿は僕、と

 

夜が溶ける 夢は凍る

雨の中で 君が見える

 

永遠さえ 朽ちたけれど

一瞬だけ 愛してみるの

 

白蛇舞曲

素足のままで踊る 刃を翳して

名も無い 黒い髪の少女と 白蛇

 

奏者は見当たらない 異郷の舞曲

選ばれた者だけが 招かれる宴

 

便りの鈴 聴こえたなら

迷いもせず 茨道を

 

蛇が去れば全て消える

立ち尽くすそこは廃墟

ひび割れた壇上には

墓標だけ

 

素足のままで踊る 刃を翳して

名も無い 黒い髪の少女と 白蛇

 

御客に振舞われる 熟した葡萄酒

一時の酔いの如く 幻の宴

対称性の仮面

捨てられないモノが重く

空に届かない

組み合わせた偽の羽じゃ

飛べるはずないわ

 

床を弾いて

走っているけど

何処へ行くつもり

 

響く足音

耳鳴りみたいで

頭が痛いわ

 

人殺しは だあれ?

「もうやめて」

あなたを刺したのに

壊れたのは

 

先を急ぎ喚く程に

足を滑らせる

命綱を掴んだ手が

ついに折れていく

 

迷路の中で

追いかけ探して

憎しみが叫ぶ

 

生きる真似した

現実逃避は

終わりにしようか

 

裏切るのは だあれ?

「居なくなれ」

あなたに手をかけて

泣いたのは

 

人殺しは だあれ?

「もうやめて」

あなたを刺したのに

壊れたのは……(あたし)

 

自滅へ行く道だろうと

引き返さないわ

傷だらけのこの生き様

焼きつけてやるの

 

Garden Work

奇麗な庭に 夏が潜む

実った毒を 摘みましょう

笑いを混ぜて 煮詰めたなら

食卓に並べましょう

 

美味しいね

美味しいよ

美味しいね って

いつまで言わせるつもり

 

生温い夜風が奪っていく

造られた味覚が麻痺していく

下らない病が進んでいく

 

また 庭に水を撒く

 

 

奇麗な庭に 五月の風 (青い空の下)

天使の声で 歌いましょう (眩しい道まで)

黒い楔を 壊したなら (地平線越えて)

羽 広げ 逃げましょう

 

信じてる

信じてよ

信じてる って

いつまで言っているつもり

 

膨らんだ蕾が潰れていく

冷酷な微熱が伝染っていく

偽造した印字が消えていく

 

今 庭の柵を焼く

 

仮初の呪文が砕けていく

飽和した気体が零れていく

ぬかるんだ自由が落ちていく

 

もう 庭を無に捧ぐ

 

カロンテ

赤い花を手折った

血溜りから汲むように

 

花を紡ぎ続けた

来ないものを待つように

 

契りは契りで呪いましょう

理想は理想で潰しましょう

裏切ることさえ裏切れば

信じる者へと 今 冠を

 

 

指に針が刺さった

後ろ髪を引くように

 

傷口から零れた

赤い花が咲くように

 

鎖は鎖で壊しましょう

否定は否定で正しましょう

死の希望さえ絶望し

彼岸の川まで もう 恐れずに

 

契りは契りで呪いましょう

理想は理想で潰しましょう

裏切ることさえ裏切れば

信じる者から 今 冠を

 

輝きはいつも私のなかに

作詞:YuZakuro

 

降り始めた雨は強すぎて

傘をさしていたけれど

ずいぶん濡れてしまったね。

 

降り始めた雨は強すぎて

お気に入りの靴なのに

ずいぶん汚れてしまったね。

 

通いなれたこの道も

ひとりで歩くと広すぎて

小さな花瓶に添えたのは

夢より白いカーネーション

 

空の上まで届くように

答えを探しつづけたの

コトバの雨に濡れぬように

明日を見つめつづけるの

 

 

振り続ける雨は強すぎて

傘をさしていたけれど

ずいぶん濡れてしまったね。

 

振り続ける雨は強すぎて

お気に入りの靴なのに

ずいぶん汚れてしまったね。

 

先の見えないこの道は

ひとりで歩くと遠すぎて

小さな花瓶に添えるのは

ほのかに青いカーネーション

 

星の上まで届くように

答えを見つめつづけたの

ココロの雨に濡れぬように

明日を探しつづけるの 

 

 

雨はまだやまないけれど

時間は過ぎてゆく

しゃがみこんで立ち止まるより

泣きながら歩こう?

 

 

明日の先まで届くように

調べを奏で続けよう

涙の雨があがるまで

詞を紡ぎ続けよう

 

北十字星

何処か遠く行くのだと言い残して

白い羽根を散らしたら地面を蹴った

 

もし私が行方を眩ませたとして

貴方はもう待つ事など止めて欲しい

 

もし私があの窓辺に戻れたなら

貴方はふと思い出してくれたら良い

 

守るように はめた枷

噛み千切って 私は逃げる

 

静まった 灯に

暴かれた 私の秘密

 

もし貴方が闇に苛まれたとして

私はまた失くしてから悔やむでしょう

 

もし貴方が泣かないでとあやすのなら

私はただ謝るから叱れば良い

 

何処にあれど同じだと落ちる声と

白い羽根の一片が宙を泳いだ

死に損ないの娘

私は単なる所有物

操られるまま踊ってた

 

型通りに振舞えたなら

安全だと知った

 

微笑んで、

服従し、

清らかで、

賢明で、

穏やかで、

純白で

守るから、捨てないで。

 

私の思想は不要物

望まれる度飲み込んだ

 

身代わりにも なりきれないまま

 

明るくて、

気丈夫で、

夢を見て、

努力家で、

歩み寄り、

正直で、

守るから、捨てないで、

守るから、殺さないで。

 

つきのみつ

泣き疲れた声は

おねむりなさい

窓から降りそそぐ

月に抱かれて

 

蜜色の夢が

君の目におどってる

火が消えるまでは

そばにいて、そばにいて

 

よどみきった雨は

海へ流れて

いつか澄みわたれば

天へ帰るよ

 

昨日の涙は

僕の手で包もう

日暮れの浜辺を

おぼえてて、おぼえてて

 

泣き疲れた声は

おねむりなさい

月を満たす蜜が

したたる夜に